以下の説明は、特記しない限り1級・2級に共通です。
☆技能検定の建機整備を受験するときの参考書は、市販のもので学科試験・実技ペーパーの試験勉強に向いているもの
が余り無いと思います。
※「技能検定のツボ」のテキストは、過去に出題されたキーワードをもとに編集しています。
☆学科試験:
1.A群(真偽法or○×問題)
(1)意外と難しい問題が出ます。
知らない用語は、インターネットで調べておきましょう。
文章だけではピンとこないものは、「画像」で調べておくことをお勧めします。
(2)1級の平成30年度の問題13は、エンジンの経験が少ない人は過去問解説を見て、出題された
ときに備えた方が良いかもしれません。
2.B群(多肢択一法 通称:4択問題)
(1)計算問題は、中学校で習った数学で解けます。
ヒント:問題を別な視点で見ることにより、出題者の意図(ワナ)が見えてくることがあります。
例:1級 平成30年度 問題19
(2)4択問題の文章を読んで意味が分からないときは、図にしてみると分かることがあります。
(3)2級の平成30年度 問題12は、1級の平成30年度のA群問題13と同様に、エンジンの経験が
少ない人は、過去問解説を見て出題されたときに備えた方が良いかもしれません。
☆実技ペーパー試験:
1.1級・2級とも、ときどきタフな問題が出題されます。
1級 平成31年度 問題3は電装品なので、苦手にしている人もいらっしゃると思います。
2級 平成31年度は、問題1~5の全部が中々タフな問題でした。
特に問題3の断面図の問題がやっかいです。
今までに出題されたのは、トルクコンバータと終減速装置の2種類です。
直近の5年間で、3回出題されています。
2.見積は問題5で頻出されています。
見積を苦手にしている人は多いのですが、原価・利益等の基本的なことを知っていれば、
中学校で習った数学で解けます。
以下の説明は特記しない限り、1級・2級に共通です。
☆試験日の前夜は、しっかり睡眠時間を確保する。
睡眠時間を削って受験勉強しても、試験本番のときに頭が冴えていなければ逆効果。
試験会場が自宅から遠方の人は、できれば前日は試験会場に比較的近い所のビジネスホテルなどに宿泊することを
お勧めします。、
☆問題は一問目から解こうと思わずに、学科・実技ペーパーとも、最初から最後まで一読する。
どんな問題が出題されているかのチェックなので、そんなに時間はからない。
その後で、試験の時間配分を考えて解答に着手する問題の順番を考える。
☆知らない用語を推理する。
1級:コンクリートフィニッシャは、コンクリートの舗装を破砕する機械。(×)
フィニッシャは英語のFINISH+ERであり、終わるという意味のはず。「破砕」ではない。
☆文章問題で分からなければ、図に書いてみると分かることが多い。
1級:力のモーメント---力の方向が反対で大きさが等しい平行な2力のこと。(×)
☆問題文をサラッと読まずに、集中力を高めてキーワードを鉛筆でなぞるかアンダーラインを引きながら読む。
2級:建設機械の油圧ポンプ=流体エネルギーを機械エネルギーに変換して、高圧油を送り出す。
☆計算問題を解答するときは、常に単位を意識する。
☆試験の終了間際に回答の「変更」、の是非
その時間帯は、大抵は頭が疲れ切っています。
問題を読み直して、あわてて回答を変更すると結果が吉と出るとは限りませんので、慎重に。
以下の説明は特記しない限り、1級・2級の共通です。
☆実技試験は3種類あります。
・エンジンの分解組立
・油圧シリンダの分解組立
・加工試験
☆オフィス浅野の「技能検定のツボ」テキストの付録に次のものがあります。
・エンジンクランクシャフトのテーパの測定のポイント
・油圧シリンダのロッド曲がりの測定のポイント
・加工試験の鉄板のケガキ方の例
☆実技試験の難しさ
・エンジンの分解組立は慣れていないと大変。
できれば、本試験で使うメーカーの同じ型式のものを中古ででも手に入れ、事前に練習しておきたい。
外したボルト・ナットなどの小物部品も元のように、要組付け。
最後は外観チェックとクランクシャフトがスムーズに回転できるかのチェックが必要です。
・加工試験のケガキとガス切りは、事前に良く練習しておいた方が良いです。
・測定器具の使い方に慣れておく
シリンダゲージ、マイクロメータ、すきまゲージ、ノギス、ダイヤルゲージ、サーキットテスタ